カテゴリ:校長室より
校長室より9/8号
2学期が始まって1週間。お陰様で落ち着いた状態でスタートしています。
学校だより9月号で「仕事」について紹介しました。その後、佐藤友則さん・島田潤一郎さんの『本屋で待つ』の中から、働くこと・人としての在り方や生き方について見つけたので紹介します。
・二宮尊徳さんが伝えたという「たらいの水」。たらいの水を自分のもとにかき集めようとしても、水は集まらない。そればかりか、水はどんどん逃げていってしまう。けれど逆に自分と反対側の方に水を押し出すと、自分のもとへと戻ってくる。要は、自分の幸せばかりを追い求めようとしてもうまくいかない。そうではなく、最初に相手の方に差し出すことで、結果的に幸せは自分のもとへ帰ってくる。
・言葉をうまく発することができない車いすのお客さん。一生懸命に自分の希望を伝えようとしている。でも、付き添いの奥さんが聞いてもその内容がわからない。本が欲しいというところまでは理解できるのだが、その本が何を指しているのか見当がつかない。店員である大谷はそのお客の声に耳を澄ませ、その表情とジェスチャーをじっくり見つめた。そして20分かけて、その人の探している本が「間違い探し」の本だということを理解し、ご夫婦をその本の並ぶ一角に案内すると、お客さんは泣いて喜んだ。なぜわかったのか?店員は自分のフィルタ-を外して、お客さんそのものになろうと思って接客に集中し、お客様の気持ちを想像したと。
すごいな・・・。これが信頼につながる。精神的にも肉体的にも時間的にも余裕が必要だな。何が起こっても泰然自若でありたいな、仕事って?なんでしょうね。題名の「待つ」にはこのほかにも意味がありそうです。是非読んでみて下さい。
また、植松 努さんの『天職が見つかる 空想教室』の中で〈思うは招く〉―思ったらそうなる。「どうせ無理」と言い訳を探さず、【何になりたいかではなく、何をやりたいか】を考えると可能性は一杯。自分が好きなこと、誰かに反対されても続けられるものありますか?作者はロケットを作ることだったそうです。小さな町工場でロケットを作り、宇宙に飛び出す本物のロケットを。うまくいかなかったら、あきらめるのではなく「どうしたらうまくいくか」を考えればよいと。大事なことが他にも一杯書かれています。是非考えてみて下さい。
始業式。お陰様で静かに入場・落ち着いて全員が来るまで待つことがしっかりと根付いてきました。生活指導主任からは次の3点が話されました。1.SNSの使い方。夏休み中のトラブルなどの有無。2.9月に入っても暑いので水筒の持参と1学期末同様、昼休みを5分短くしクールダウンに。3.冷房等で教室にいる時に寒い場合は、ジャージ着用可。ただし休み時間、教室移動等は不可。ルールを守って!!
その後各学年が学年集会。その中で本校の伝統「己を見つめる時間」を実施した。夏休みに頑張ったこと・2学期どうしていきたいか、今学期をどう過ごすか目標を考えながら。体育館の床に雑巾で「己」という文字を書きながら自己との対話でした。生徒と一緒に行いながら、大きな経営の重点から個々に。学期はじめなので、「服装等身だしなみ」について、9年ではペアを作り、お互いに髪型・爪・ベルト・スカートやズボン丈・上履きに穴がいてないかと点検していました。何がポイントかはっきりしていたら自分たちでもできるはず。今の身だしなみで、高校の面接や学校訪問に行かれますか?
引き取り訓練。事前に連絡のあった保護者の方が生徒を引き取っていかれ、お迎えのない生徒たちは一斉下校となりました。災害はいつ起こるかわかりません。今回は一斉下校でしたが、本当の災害が起こったときには学校にとどめ置くことになります。いざという時の約束事をもう一度ご家庭で確認していただけたらありがたいです。一人一台のタブレットに、学習で使うものとして、今までのeライブラリーからミライシードに変わります。基礎・基本、土台がしっかりしていないと積み上がりません。是非活用を!!
2・3・4日の3日間の放課後にスクールバディの講習会。自分たちの力でいじめがない学校への第一歩。
5日8年ファイナンスパーク。品川独自授業。詳しくは手書きの校長だより「あしあと」をご覧ください。
〈今週の予定〉
中間考査まであと10日。勉強しているかな?
10日生徒会役員選挙・立会演説会 12日7年敬老の日メッセージカードを渡すために各所訪問
公開日:2025年09月08日 09:00:00